NO.0748 豆知識ー便秘ー

台風がどんどん発生しています。今回は被害地域が偏っているようで被害に合
われた地区の方々は本当にお気の毒です。気象についてよく解らない私たちも、
台風がいつもと異なる方向に向かっている感じはします!今日も台湾の台風の
状況がTVで放送されていましたがすごい状況でした。

さて今日の豆知識ですが、肌の健康は身体の健康ということで、よく排泄のお
話をさせていただいています。今日はその排泄の中でも「便」のお話しを少し
復習して見たいと思います。人の身体には当たり前のことですが「摂取」「消
化」「吸収」そし「排泄」というサイクルがあります。まず「摂取」は食べ物
を口の中に入れるということですね。よく噛んで食べてもらうと唾液の酵素と
うまく混ざって消化管に入っていきます。おいしいと感じれば感じるほど唾液
は分泌されるので消化しやすくなるということです。口~肛門まで全長10m
あるといわれる消化管を1~3日くらいのゆっくりしたスピードで通過してい
き、その間に「消化」→「吸収」→そして「排泄」というリズムを繰り返して
います。腸は第2の脳ともいわれ、胃内部に食物が入るとその刺激が脳に伝わ
り、腸に信号が送られて腸が働きはじめます。そして胃や小腸で、ほとんどの
吸収が終わり、その残りが水分と一緒に大腸に移動しながら固形に形成されて
便となりS状結腸→直腸→「脳に直腸に便が入りました」というサインを出し
て便意がおこり、腹圧がかかって外肛門括約筋が便を排出させるという訳です。

さてここで考えてみましょう。ほとんどが胃と小腸で栄養を吸収しているとい
うことは、排出される便の内容物は老廃物(カス?)ということになります。
これは食物に含まれる有害物質や体成で生成される種々の毒素も入りますので、
便が正常に排出されないことにより逆に体内に毒素が長時間留っていると考え
られるわけです。そこで便秘というワードですが、どれくらいを便秘というの
でしょうか?日本内科学会の定義では「便秘とは3日以上の排便のない状態、
または毎日排便があっても残便感がある状態」となっています。日本消化器学
会では「排便が数日に1回程度に減少し、排便感覚不規則で便の水分含有量が
低下している状態(硬便)を指す」となっています。このように調べてみると、
内科、消化器科とも一致していないということで、決められた定義は特にはな
いのかもしれません。ただ有害物質や毒素を対外に排出するための身体の作用
ですから絶対的に毎日キチンとした排便は必要と考えられると思います。便秘
状態が続くことにより起こると考えられるトラブルは…
・腸内老廃物や毒素が腐敗した血管を通って全身に腐敗毒素が蔓延して、肌荒
れや肩こり、頭痛などが発症しやすくなる。
・腸内細菌のバランスが崩れ、便秘便が基になってクロストリジウムなどの悪
玉菌が増殖し、発ガン物質や発ガン促進物質、アンモニア、硫化水素などの体
内有害物質やオナラのガスを発生させます。

こう考えていくと、便秘は身体にとってものすごく悪い状態を作るものと改め
て納得できますよ!“それでは下痢のほうが良い?”という極単な発想もあり
ますが下痢は食べた物の水分を吸収して固形化して排出するという便のメカニ
ズムが狂い水分の多い便となって固形されず、または柔らかい状態で排出され
るものです。下痢は“暴飲暴食”“アレルギー性のある食事”“牛乳を分解で
きない状態”“人工甘味料の摂り過ぎ”“アルコール”“薬剤”“細菌性(食
中毒)”“病的原因”などがありますが、消化吸収が上手に出来ず排泄される
ために身体的にも栄養不足になり、また下痢便の便液がアルカリ性が強いため
肛門部位がヒリヒリしてくる方が多いのです。どちらもつらいですね。しかも
下痢の方は栄養不足から免疫力低下状態が続きますので風邪をひきやすくなっ
たり、口内炎や腹痛をお越しやすくなります。やはり腸はしっかりバランスを
とらないとダメだということですね!ストレスが原因の痙攣性便秘などは排便
がコロコロになりますから、コロコロ便はストレス性便秘だと自覚して下さい。

そして最近の傾向としてダイエット系便秘というのが増えてきてるようです。
ダイエットのため食事を摂らずに代替飲料にしたり、タンパク質や繊維質が少
ないために起こる便秘で、腸内バランスを崩しやすくなる便秘です。その他、
大腸そのものの筋力低下でおこる弛緩性便秘、生活習慣(ガマン)がもとで直
腸動作が鈍くなり、排出運動ができなくなる直腸性便秘、これらが代表的な便
秘です。本人が便秘の意識がなくても、よくオナラが出る!オナラがくさい!
残便感!これらも腸内に便が滞っている状態と考えて下さい。

こんな資料があったの紹介しましょう!緑内障、血栓、脳出血、高血圧、心筋
梗塞、肝炎、糖尿、アレルギー、アトピー等、すべて腸の不良が引き起こす不
調と病気であると書いてあります。確かに30年くらい前に“宿便”という、
長い腸に滞った汚れが万病の元になるといって“宿便とり”がブームになった
ことがありました。滞った長い間の汚れが排出されるとヘドロのように黒い便
である!ともいわれました!そこまででなくても、やはり便秘は身体にかなり
悪いものというのはおわかりいただけたと思います。さてそれでは、便秘をし
ないようにするにはまず何が大切かということになります。色々ありますが、
まずは食事です!
・和食を摂る心がけをして、しっかり野菜をとりましょう。ただし生野菜は身
体や腸を冷やすので火を通したものを摂りましょう。“定食”と考え、ごはん、
みそ汁にプラス蛋白質それにぬか漬や納豆などの発酵食、きのこ類も腸の掃除
には欠かせません。ゴボウや玄米は不溶性の繊維が多いのでお腹が張ったり、
便秘になりやすくなります。キャベツの食べ過ぎも不溶性ではありませんがお
腹が張りますから気をつけて下さい。
・温活…体を冷やさない。冷やすと血流が悪くなり腸も冷えて働きが悪くなり
ます。腸内のバランスも悪くなり自律神経も乱れやすくなりますから冷房や冷
たいものの摂り過ぎは注意です(ビール、ジュース、アイス等)
この2つのポイントはしっかり守って下さい。その他ストレスの解消や適度な
運動、入浴時に湯船に入ることも全身的に効果的です。

毎日毎日のあたり前のことが全身に影響する訳ですから、どうか出来ることか
ら実行してみて下さいね!今回は便秘とは?という基本の勉強でした!

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