NO.0127 特集―医薬部外品と成分

なんだか初夏の趣を感じ始め、嬉しい反面、紫外線を強く感じる頃ですね。
もちろん、日中の対策は万全のことと思います。

今日は、化粧品の成分について少し触れてみましょう。
私達が直接使用する化粧品には、大きく二つの種類があることをご存知でしょうか?
コスメ通の方ならご存知と思いますが、薬事法に定められた基準での種別、
化粧品と医薬部外品というものです。その基準において化粧品とは、人の身体を
清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変えたり、皮膚や毛髪を健やかに保つために
使用するもので、人体に対する作用が緩和なものと定められ、医薬部外品とは、
人体に対する作用が緩和なもので、薬理作用が認められた成分が配合されており、
病気の防止などに用いられるものと、定められています。

一番の違いは、医薬部外品は効能と効果が、ある程度宣伝できるということです。
また、化粧品の全成分表示に対し、医薬部外品では全成分表示の指示は、
まだ出されていません。
化粧品の全成分表示などにより、細かな点は規制緩和されてきていますが、
治療目的の医薬品、薬理作用の部外品、健やかに保つ化粧品ともいわれるこの
分類は、昭和23年以来のものなのです。

さて、今日のお話しですが、厚生労働省から医薬部外品成分であるコウジ酸の報告が
2003年3月に出され、ご愛用者の中にはあわてた方もいらっしゃったのでは
ないでしょうか? それは、「発ガンの可能性の指摘されているコウジ酸を含む
美白化粧品の製造、輸入を禁止する」というものでしたが、数ある美白成分の中でも
かなり高レベルの成分でしたから私も驚きました。

コウジ酸は1900年代初め、米コウジの中から発見された物質で、味噌、醤油などを
作る人の肌が美しかったことから研究が進み、大手メーカーの製品にもメインで
含まれていたものでしたので思わずナゼ!?と、感じられた方も多かったのでは
ないでしょうか?

しかし、狂牛病問題から問題視されたプラセンタエキスといい、このコウジ酸といい、
共に化粧品分類でいう医薬部外品成分なのです。
思えば化粧品の成分表示が全成分に切り替ったとき、化粧品の分類から駆け込みで
医薬部外品に変更し、部外品の登録商品が随分増えたのも記憶に新しいところです。

コウジ酸の抗菌作用、シミ、ソバカスの原因になるメラニン色素形成の抑制作用、
保湿作用などはかなり高いレベルでしたので残念に思います。
ただし、厚生労働省からの報告は「コウジ酸による肝臓での発ガンメカニズム等を
明らかにするための追加試験と、その結果の出るまで製造、輸入の禁止」であり、
コウジ酸配合の化粧品は、灰色段階ではありますが、黒ではありませんので
あわてないでくださいネ!しかし、プラセンタと違い、天然素材であるコウジ酸の
報告でしたので、私もかなり驚いたのも事実です。

ちなみに、私の関係している化粧品ではどちらの成分も使用していませんでしたが、
これは私共の考え方が、常々お話ししている「皮膚本来の力を正常にする」という
所にあり、これらの成分の使用はこの考え方からすると、少々成分に頼りすぎる
傾向になり、効果は期待できても、肌に負担になる事もまた、考えられるという
考慮からなのです。
そんなことも考え合わせ、力のある化粧品を使用することに大きく頼るのではなく、
力のある肌作りに取り組むことを、改めて考えてみてはいかがでしょうか?

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毎日のお手入れや、生活習慣の改善は大変なことですが、後天的な
トラブルは必ず改善しますので、いいリズムを習慣化するよう
がんばってください。
また、ご質問の際、肌の状況、生活、食習慣、年齢など詳しい情報を
いただければ、それだけ適切なアドバイスができるかと思います。
    
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